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第三-4-(2) 実行不可能な業務命令を与えて責め立てる(不法行為類型①) (「青林堂パワハラ事件」の訴状公開 19)

公開中のダイジェストページの各項目をクリックすると、リンクから詳細が確認できる仕組みです。

▼訴状全体を見る場合は、こちらを御覧ください。
「青林堂パワハラ事件」の訴状公開 (1)


第三-4-(2) 
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(2)名簿を取り返せという業務命令(不法行為類型②)
被告会社は原告中村に対し、名簿を原告組合が不正に入手し、それを現在も所持していることを前提にして、その名簿を組合員である原告中村に取り戻すよう、繰り返し命じた。しかし、原告組合は、第三者から提供を受けた当該名簿については、被告会社の指摘を受けてから破棄処分としている旨を既に通知している(甲34)。にもかかわらず、被告会社や被告社長らは、原告中村にその名簿を取り戻すことが業務命令である旨を告げ(甲23)、不可能なことをするよう命じたのである。以下、具体的に述べる。

ア 平成27年11月26日
平成27年11月26日、被告専務は原告中村に対し、名簿を原告組合が現在も所持していることを前提にして、その名簿を原告中村に取り戻すように命じた。しかも、被告専務は「弁護士を通じて、もう確認いたしましたので」や「法的に見て」などと意味不明なことを述べ、原告中村を責め立てた。
この時の具体的な会話は別紙会話記録6のとおりである。


イ 平成27年11月30日①
平成27年11月30日、被告専務は「名簿を返してくれることも、立派なお仕事です。」などと述べ、もう終わったことであると述べる原告中村の言い分に耳を貸すことなく、名簿を取り返すよう繰り返し述べた。
この時の具体的なやり取りは別紙会話記録7のとおりである。

ウ 平成27年11月30日②
平成27年11月30日、被告専務は、「中村君、まずは、会社員になりましょうよ。」「30万の給料もらえる会社員になりましょうよ。」などと述べるので、原告中村が既に会社員であると返答すると、突如、名簿のことを持ち出し「会社に、会社に給料、りょうが、利益を与えてくれる。ところが、今、名簿ということで、うちは損害を受けてる。それの解消をお願いしたい。」などと述べた。そして、「会社員、青林堂の社員に早く、1日も早くなってください。」などと述べ、名簿を取り返さないと被告会社の社員ではないと受け取れる発言をした。
この時の具体的なやり取りは別紙会話記録8のとおりである。


エ 平成27年12月1日①
平成27年12月1日、被告専務は原告中村に対し「名簿を戻してください。」と述べた。さらに、名簿を取り返すことが「中村君の仕事です。一応、業務命令ですので。」などと述べ、業務命令であるとして、無理難題を原告中村に突きつけ、責め立てた。
このときの具体的会話は、別紙会話記録9のとおりである。


オ 平成27年12月1日②
平成27年12月1日、被告専務は、原告中村に対し、「組合さんから名簿を返してもらう。ここは、通常に要求できると。」などと述べて、名簿を組合から返させるよう原告中村に述べた。被告社長も、「犯人捜しは、ともかく。」などと述べて、原告組合が「犯人」であるかのような発言をした。さらには、原告中村がなぜ名簿を戻すことができないのかを責め立てた。
この時の具体的な会話は別紙会話記録10のとおりである。


カ 平成27年12月9日
平成27年12月9日、被告専務は、原告中村に対し、またしても名簿を返すように求めた。しかも、それを報告書に書くように命じた。そして、被告専務は「じゃあ、ちゃんと組合さんからもらってくださいねー。今日中にもらってくださいねー。簡単なことですよねー。」などと述べ、今日中に原告組合から取ってくるようにとも述べた。
この時の具体的内容は別紙会話記録11のとおりである。


キ 平成27年12月10日
平成27年12月10日、被告専務は、原告中村に対し、今日の指示は原告組合から名簿を返してもらうことだと告げ、それを日報に記載するように求めた。さらに、名簿を返さないことについて、「この件については、何もしませんでした」などと書くように求めた。その理由として、「それによって、『あ、この業務は拒否されたんだな』と、『遂行してないんだな』と、業務の遂行状態が分かりますので。」などと述べた。
この時の具体的やり取りは別紙会話記録12のとおりである。


ケ 平成28年1月25日
平成28年1月25日、被告齊藤は原告中村に対し、「やらなきゃならない仕事」「業務命令」として名簿を取り返してくることだと述べ、被告社長らと同一見解を示した。
この時の具体的やり取りは別紙会話記録13のとおりである。


コ 平成28年1月26日
平成28年1月26日、被告社長らは原告中村に対し、業務命令として名簿を取り返してくるように述べた。さらに、被告専務が「中村君、名簿の漏洩は正しい行為ですか。」「名簿のこう、盗難は、業務では命令はしていません。」などと述べた。これに対し、原告中村が、「大分話がずれてます。」と応じたところ、被告社長が「質問に答えろ。」などとさらに畳みかけた。
この時の具体的やり取りは別紙会話記録14及び同15のとおりである。


サ 小括
以上のとおり、被告らは、原告中村に対し、原告組合が既に破棄したと述べている名簿を取り返すことを繰り返し命じた。
しかし、そもそも、名簿を取り返すことが業務命令として合理的にはなり得ないばかりか、その前提として、原告中村や原告組合を名簿の持ち出し犯人であると決めつける行為も許されるものではない。
さらに、原告中村が加入している原告組合が「破棄した」と述べている名簿を、あえて原告組合員である原告中村に取り返すよう命じることは、それ自体が原告中村と原告組合との団結を侵害する行為であり、不当労働行為である。
いずれにしても、被告らの上記行為は、原告中村の人格を侵害するものであり違法である。


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プロフィール

青木木堂

Author:青木木堂
「ガロ」で有名であった 株式会社 青林堂で起きた不当労働事件、違法解雇事件についてをお知らせするブログです。

事件を解決すべく、当該社員が加入している「東京管理職ユニオン」が運営しています。

▼東京管理職ユニオンへの加入はこちらから
http://www.mu-tokyo.ne.jp/


ガロ (雑誌) - Wikipediaによる歴史で言うと、当該社員は「復刊と休刊」の項目の時期にも在籍していました。

▼「復刊と休刊」の後半部分引用---------
「ツァイト社倒産後、青林堂の援助をしていた「大和堂」社長の蟹江幹彦が引き継いで社長となった。
大和堂体制となった『ガロ』は2000年1月号より復刊するが2001年なかばより隔月刊、2002年には季刊となり、オンデマンド版(いわゆるネット上での通販)として販売形態を変更したが2002年10月発売の1号が刊行されただけに終わり、実質発行の無いまま現在に至っている。」
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当該は、ちょうどこの蟹江社長体制になってから在籍していた営業社員で、当時は部長の名刺を持っていました。

2014年に蟹江社長と再開し、再度入社することになったのですが、(出している出版物だけのことではなく)青林堂は大きく変わっていました。


実際に会社に行ってみると、社員は新卒や社会人2~3年目の若手ばかりになっていました。
3ヶ月に1人は従業員が退職に追い込まれ続けた結果、そうなっているのだと、当時の社員から説明を受けました。

自分が何とか「ガロ」の青林堂を立て直そう。
そう決意して、青林堂で二度目の仕事はスタートしました。


まさか、理不尽なパワハラや不当な解雇を受けるとは知らずに…