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第三-4-(1) 実行不可能な業務命令を与えて責め立てる(不法行為類型①) (「青林堂パワハラ事件」の訴状公開 18)

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▼訴状全体を見る場合は、こちらを御覧ください。
「青林堂パワハラ事件」の訴状公開 (1)



第三-4-(1)
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(1)実行不可能な業務命令を与えて責め立てる(不法行為類型①)

ア 平成27年10月29日
平成27年10月1日、原告中村が被告会社に復職すると、被告会社は原告中村に対し、これまで従事していた営業業務ではなく、自費出版を担当させるなどとし、自費出版の企画を考えるように命じた(甲8)。
原告中村は、この命令に真摯に取り組んだが、被告会社は、原告中村にパソコンの使用を許してはいるものの、当該パソコンは、インターネットや社内LAN、プリンターなどへ接続されていないものであった。さらに、原告中村が所有するスマートフォンも室内に入る際にロッカーへ入れ、使用を禁じられていた。加えて、外出や電話の使用は許されず、名刺は支給されなかった(他の従業員には名刺は支給されている)。
そのため、原告中村は、自費出版について調査することもできない状況であり、業務を十分に遂行できなかった。
ところが、被告社長、被告専務は、原告中村に対し、業務が十分にできていないことを責める言動を行った。そのため、原告中村は、こうした嫌がらせを受けていることを原告組合に相談し、原告組合から被告会社に申し入れがなされた(甲11)。
しかし、この原告中村の対応に立腹した被告社長と被告専務は、原告中村に対し、理不尽な言葉をぶつけてきた。
すなわち、同月29日、被告専務は原告中村に対し、「何してるか分からない」という理由で、1時間ごとに業務報告をするように命じ、それができないと、「仕事の指示は従わなきゃいけない」などと述べて、原告中村を理不尽に責め立てた。これに対し、原告中村が、このような行為については原告組合を通してほしい旨、被告社長らに述べると、被告社長は激高し、「お前の上司は組合かよ」などと述べ、原告中村をさらに責め立てた。

この時のやり取りは、別紙会話記録1(←リンクあり)のとおりである。
そもそも、被告会社は自費出版を企画せよと命じつつ、それに必要なツールを原告中村に与えず、ただただ「できたか」とだけを問うていたものである。こうした被告社長らの態度は、およそ真摯な業務命令を発したものとはいえず、原告中村を困惑させ、自らが同人を責める材料を作らせるための業務命令であったといえる。
その結果、1時間ごとに業務報告をせよなどという極めて不合理な命令をするに至り、これにつき原告中村が原告組合を通してほしいというと、激高し、上記のやり取りが行われたのである。


イ 平成27年11月2日
平成27年11月2日、被告社長らは、原告中村に対し自費出版の企画を出せたかどうかを尋ね、「書きました」という原告中村に対して、今度は、「仕事というのは、会社に利益を与えることだよ」「利益与えてる? 今」「何の利益、与えてる?」などと原告中村を責め立てた。
この時のやり取りは、別紙会話記録2(リンクあり)のとおりである。


ウ 平成27年11月17日
平成27年11月17日、被告社長らは、原告中村に対し、インターネットが使える環境を整備していないにもかかわらず、インターネットを使って調べごとをすることを命じた。
この時のやり取りは、別紙会話記録3(リンク有)のとおりである。


エ 平成27年11月26日
平成27年11月26日、被告社長らは、原告中村に対して、「お仕事しましょうよ」や「これで給料もらえるの?」などと述べ責め立てた。
この時のやり取りは別紙会話記録4のとおりである。


オ 平成27年11月30日
平成27年11月30日、被告専務は、原告中村に対して、報告書を1時間ごとの業務内容を記載して提出するように要求した。しかし、原告中村は、この当時、自費出版の企画を検討せよという抽象的な業務命令しか出されておらず、具体的な仕事はほとんど与えられていなかった。にもかかわらず、被告専務は、1時間ごとの報告書を出せと要求したのである。原告中村が、「だって、何、こんな干された状態で何をしろって言うんですか。」と意見を述べても、被告専務は意に介せず、無関係な「名簿」の話題を持ち出し、さらには、「どちらが上司ですか。」などと述べ、原告中村を責め立てることを止めなかった。
このときの具体的な会話は別紙会話記録5のとおりである。


カ 小括
以上の通り、被告会社(被告社長、被告専務)は、原告中村に対し、自費出版の営業という業務を命じながらも、それが遂行できる職場環境を与えていなかった。
にもかかわらず、被告社長、被告専務は、原告中村に対し上記理不尽な言動を行い、責め立てた。これらはいずれも、原告中村の人格や名誉感情を害するものであり、不法行為に該当する。
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プロフィール

青木木堂

Author:青木木堂
「ガロ」で有名であった 株式会社 青林堂で起きた不当労働事件、違法解雇事件についてをお知らせするブログです。

事件を解決すべく、当該社員が加入している「東京管理職ユニオン」が運営しています。

▼東京管理職ユニオンへの加入はこちらから
http://www.mu-tokyo.ne.jp/


ガロ (雑誌) - Wikipediaによる歴史で言うと、当該社員は「復刊と休刊」の項目の時期にも在籍していました。

▼「復刊と休刊」の後半部分引用---------
「ツァイト社倒産後、青林堂の援助をしていた「大和堂」社長の蟹江幹彦が引き継いで社長となった。
大和堂体制となった『ガロ』は2000年1月号より復刊するが2001年なかばより隔月刊、2002年には季刊となり、オンデマンド版(いわゆるネット上での通販)として販売形態を変更したが2002年10月発売の1号が刊行されただけに終わり、実質発行の無いまま現在に至っている。」
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当該は、ちょうどこの蟹江社長体制になってから在籍していた営業社員で、当時は部長の名刺を持っていました。

2014年に蟹江社長と再開し、再度入社することになったのですが、(出している出版物だけのことではなく)青林堂は大きく変わっていました。


実際に会社に行ってみると、社員は新卒や社会人2~3年目の若手ばかりになっていました。
3ヶ月に1人は従業員が退職に追い込まれ続けた結果、そうなっているのだと、当時の社員から説明を受けました。

自分が何とか「ガロ」の青林堂を立て直そう。
そう決意して、青林堂で二度目の仕事はスタートしました。


まさか、理不尽なパワハラや不当な解雇を受けるとは知らずに…