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第三-1-⑵ 職場内で保護されるべき労働者の権利、人格的利益(労働者の人格権) (「青林堂パワハラ事件」の訴状公開 16)

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「青林堂パワハラ事件」の訴状公開 (1)



第三-1-⑵ 
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⑵ 職場内で保護されるべき労働者の権利、人格的利益(労働者の人格権)
   職場内で保護されるべき労働者の人格的利益としては以下のようなものが考えられる。

   ① 生命・身体の安全(健康)、名誉、プライバシー、行動の自由など
その法律上の根拠は、憲法13条(個人の尊重、生命・自由・幸福追求の権利)や憲法22条(居住・移転・職業選択の自由)、労働契約法5条(安全配慮義務・就業環境配慮義務)などに求められる。
労契法5条は、「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。」と規定していて、使用者に対し職務遂行上労働者の生命、身体等の安全を確保しながら労働ができるような就業環境配慮義務(労働者の保護義務)を課している。

② 良好な就業環境で働く権利
    その法律上の根拠は、男女雇用機会均等法11条や上記の労契法5条(就業環境配慮義務)などに求められる。
均等法11条は、職場における性的言動により労働者が不利益を被らないよう、また就業環境が侵害されないよう、「雇用管理上必要な措置を講ずる」義務を使用者に課している。
職場いじめ等についても、この規定を類推して考えることができる。

③ 職場における自由な人間関係を形成する権利
  職場は労働の場であると同時に種々の人間関係が形成される場でもあり、人間関係が退職行動や作業効率等に強い影響を与えることは周知の事実である。関西電力事件・最高裁判決(平成7年9月5日判決・労判680号)は、次のように述べて、この権利を認めている。
この事件は、会社が職制等を通じて、職場の内外で労働者を継続的に監視する態勢をとった上、他の従業員に接触、交際をしないように働きかけ、種々の方法を用いて職場で孤立させ、更に退社後労働者を尾行したり、ロッカーを無断で開けて私物の手帳を写真に撮影したという事案であるが、最高裁判決は、これらの行為が名誉、プライバシーを侵害すると共に、「職場における自由な人間関係を形成する自由を不当に侵害する」ものとし、これを不法行為に当たるとして慰謝料の支払いを命じた原審の判断を維持した。

④ 知識、経験、能力と適性に相応しい処遇を受ける(働き方ができる)権利、公正な処遇を受ける権利 
バンク・オブ・アメリカ・イリノイ事件判決は(東京地裁平成7年12月4日判決・労判685号)は、元課長職の受付業務(総務課)への配転につき、「元管理職をことさらにその経験・知識にふさわしくない職務に就かせ、働きがいを失わせるとともに、行内外の人々の衆目にさらし、違和感を抱かせ、やがては職場にいたたまれなくさせ、自ら退職の決意をさせる意図の下にとられた措置ではないかと推知される」とし、裁量権の範囲を逸脱した違法なものであるとした。
また、エールフランス事件判決(千葉地裁平成6年1月26日判決・労判647号、東京高裁平成8年3月27日判決・労判706号)は、会社の経営合理化に伴う希望退職者募集に応じない労働者に対して上司ら4人が暴行を加えて退職届を提出するように強要し、その後さらに口頭弁論終結時までで11年間、業務上必要のない単純な統計作業に従事させた事案で、単純統計作業への職務変更につき、「労務指揮に名を借りて原告が仕事を通じて自己の精神的・肉体的能力を発展させ、ひいては人格を発展させる重要な可能性を奪うものであり、かつ、原告にことさら屈辱感を与え原告の仕事に対する誇りと名誉等の人格権を侵害した違法な行為」としている。

⑤ 以上のような労働者の人格的利益が、会社の代表者や上司などが労働 者を指導・注意・叱責する過程で侵害された場合、それが「社会通念を超える態様」で行われれば違法行為となる
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プロフィール

青木木堂

Author:青木木堂
「ガロ」で有名であった 株式会社 青林堂で起きた不当労働事件、違法解雇事件についてをお知らせするブログです。

事件を解決すべく、当該社員が加入している「東京管理職ユニオン」が運営しています。

▼東京管理職ユニオンへの加入はこちらから
http://www.mu-tokyo.ne.jp/


ガロ (雑誌) - Wikipediaによる歴史で言うと、当該社員は「復刊と休刊」の項目の時期にも在籍していました。

▼「復刊と休刊」の後半部分引用---------
「ツァイト社倒産後、青林堂の援助をしていた「大和堂」社長の蟹江幹彦が引き継いで社長となった。
大和堂体制となった『ガロ』は2000年1月号より復刊するが2001年なかばより隔月刊、2002年には季刊となり、オンデマンド版(いわゆるネット上での通販)として販売形態を変更したが2002年10月発売の1号が刊行されただけに終わり、実質発行の無いまま現在に至っている。」
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当該は、ちょうどこの蟹江社長体制になってから在籍していた営業社員で、当時は部長の名刺を持っていました。

2014年に蟹江社長と再開し、再度入社することになったのですが、(出している出版物だけのことではなく)青林堂は大きく変わっていました。


実際に会社に行ってみると、社員は新卒や社会人2~3年目の若手ばかりになっていました。
3ヶ月に1人は従業員が退職に追い込まれ続けた結果、そうなっているのだと、当時の社員から説明を受けました。

自分が何とか「ガロ」の青林堂を立て直そう。
そう決意して、青林堂で二度目の仕事はスタートしました。


まさか、理不尽なパワハラや不当な解雇を受けるとは知らずに…