FC2ブログ

記事一覧

青林堂が申し立てた「労働審判」が二回の審査で棄却されたはなし(1)

青林堂が申し立てた「労働審判」(平成27年(労)第410号 雇用関係不存在確認等請求事件)は、2回の審査で「棄却」されました。

前回は申立ての経緯と、「労働審判とはなにか」という点を説明しました。
▼前回記事「労働審判とは」
http://ameblo.jp/garo-seirindo/entry-12131622171.html

仮処分裁判で敗北した青林堂が、敗北を受けて労働審判を申し立てたというものです。
この敗訴に対して青林堂が申し立てた内容は、申立書によると…


(申立書2P冒頭より)---------------

第1 申立ての趣旨
1.相手方(当該社員)との間に雇用契約が存在しないことを確認する。

2.相手方は(当該社員)は、申立人(青林堂)に対し、
○○万円及び内金○○万○○○○円に対する平成27年5月13日から、内金○○万○○○○円に対する
同月16日から、それぞれ支払い済みまで年5年の割合による金員を支払え

3.申立費用は相手方の負担を求める。

--------------------------------------


一見「なにそれ」という内容に見えますが、これは先に行われた「仮処分裁判」で青林堂が敗訴したことを受けての「労働審判」です。
それを踏まえれば内容的には「強引ではあるけど、主張に要求内容を合わせたら、そうなっちゃうんでしょうかね」と言えなくもありません。

本当にこんな要求が通ると思って申立てたのなら、おかしい部分は他にもありそうですが…



▼仮処分裁判で青林堂が敗訴した判決文(参考:過去記事)
決定文(判決文)公開!【1】主文を読む (地位保全等仮処分事件)
http://ameblo.jp/garo-seirindo/entry-12060989956.html


この労働審判申し立てで最もおかしい所は、裁判ルールに則っていない部分です。
先にも指摘していますが、通常だと、仮処分の裁判を不服とする場合、それより上位の判決(本裁判)が必要になります。

仮にこの労働審判で仮処分の判断と違う結果になっても(そんなことは有り得ませんが)、裁判の決定のほうが上位です。
即ち仮処分裁判の決定が上位の決定となり有効となります。


仮に申立て側の主張が通っても無効なのですから、申し立てること自体が無意味なのです。

実際に、審判官のかたも「なぜ労働審判にもってきたの?」という趣旨の質問を青林堂側にしていました。





では、本労働審判事件(平成27年(労)第410号 雇用関係不存在確認等請求事件)の調書を見ていきましょう。

結果はこちらです。

▼「第2回労働審判手続き期日調書(労働審判)」※1ページ目

まず、タイトルで2回の調査で審判が下ったことがわかります。



次に赤い枠を見てみると…青林堂側が申し立てた労働審判だと分かります。

細かいところを見ると、出頭した当事者のところに「申立人代表者 蟹江幹彦」とありますが、実際には渡辺レイ子専務も出頭していました。
代理人というのは、弁護士先生のことです。この労働審判から会社側の弁護士さんが一人増えました。(蓜島啓介先生)




▼「第2回労働審判手続き期日調書(労働審判)」※2ページ目



第2 主文
 申立人は本件申立てに係る請求をいずれも棄却する。



つまり、青林堂の申立てた内容は、まったく認められなかったことになります。
判決文に相当する文書は、この他に「これは正本である」という証明のみです。
裁判のときのような長い決定文(判決文)はありません。


これだけでは物足りないので、次回は審判中にも細かいツッコミどころは沢山ありますが、どんな様子で行われたのか、思わず笑ってしまいそうな青林堂の答弁とをちょっと紹介しようと思っています。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

青木木堂

Author:青木木堂
「ガロ」で有名であった 株式会社 青林堂で起きた不当労働事件、違法解雇事件についてをお知らせするブログです。

事件を解決すべく、当該社員が加入している「東京管理職ユニオン」が運営しています。

▼東京管理職ユニオンへの加入はこちらから
http://www.mu-tokyo.ne.jp/


ガロ (雑誌) - Wikipediaによる歴史で言うと、当該社員は「復刊と休刊」の項目の時期にも在籍していました。

▼「復刊と休刊」の後半部分引用---------
「ツァイト社倒産後、青林堂の援助をしていた「大和堂」社長の蟹江幹彦が引き継いで社長となった。
大和堂体制となった『ガロ』は2000年1月号より復刊するが2001年なかばより隔月刊、2002年には季刊となり、オンデマンド版(いわゆるネット上での通販)として販売形態を変更したが2002年10月発売の1号が刊行されただけに終わり、実質発行の無いまま現在に至っている。」
-------------------------------------


当該は、ちょうどこの蟹江社長体制になってから在籍していた営業社員で、当時は部長の名刺を持っていました。

2014年に蟹江社長と再開し、再度入社することになったのですが、(出している出版物だけのことではなく)青林堂は大きく変わっていました。


実際に会社に行ってみると、社員は新卒や社会人2~3年目の若手ばかりになっていました。
3ヶ月に1人は従業員が退職に追い込まれ続けた結果、そうなっているのだと、当時の社員から説明を受けました。

自分が何とか「ガロ」の青林堂を立て直そう。
そう決意して、青林堂で二度目の仕事はスタートしました。


まさか、理不尽なパワハラや不当な解雇を受けるとは知らずに…